s
hort story
- キノボリ
- 登れそうな木を知らず知らずに探しているのは、
小学校の頃の記憶のせいだろう。
朝早く集まってラジオ体操をしていた夏休み、
暇だった僕たちはいつのまにか集合時間より早く集まって
木登りするのがお決まりの遊びだった。
伊藤さんの家の木が凄い、だとか川島さんの家のはすべる、だとか。
そんな事をよくしゃべっていたのを思い出す。
俺が見つけたあの木は、いまでも子供達が登っているのだろうか。

- written by kim -
Copyright (C) uhnellys.com
All Rights Reserved.