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hort story

人の手をもみじる
出来るだけ手の平を大きく開き、顔を包む。
指の間から見えるのは鉄格子の中にいる自分だ。
ひらひらと振られる紅葉の手の平に見送られて、さあお勤めだ。

- written by kim -

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